バスケットボールを始めてから、気がつけば45年。
ずいぶん長い時間、この競技に関わってきました。
若い頃は、とにかく上手くなりたい、試合に勝ちたい、その一心でした。
もちろん、その気持ちは今でも変わりません。
できることなら勝ちたいですし、打ったシュートはやはり入ってほしい。何歳になっても、それは同じです。
ただ、これだけ長く続けていると、勝ち負けや結果だけではない大切なことも、少しずつ見えてきます。
今日は、45年バスケットボールを続けてきて、今あらためて感じていることを書いてみたいと思います。
目次
バスケットボールは、一人ではできない
長く続けてきていちばん強く感じるのは、バスケットボールは自分ひとりでは成立しない競技だということです。
味方の動き、相手の狙い、試合の流れ。
それらを見ながら動くことが、とても大切です。
若い頃は、自分がどうプレーするかで精一杯でした。
ですが年齢を重ねるにつれて、自分だけを見ていても良いプレーは生まれないことがよくわかるようになりました。
良いパスは、出し手だけでは成立しません。
良い守りも、一人の頑張りだけでは続きません。
仲間と呼吸が合ってこそ、チームは本当に機能します。
バスケットボールの面白さは、まさにそこにあるのだと思います。
結局、最後にものを言うのは基礎
長くやっていると、派手なプレーよりも、基本の大切さを何度も思い知らされます。
目を引くプレーは確かにあります。
ですが、試合を支えているのは、正確なパス、無理のないドリブル、足を使った守り、リバウンドへの一歩といった地道な基礎です。
遠回りに見えても、基礎の積み重ねがいちばん確かな力になる。
これは45年続けてきて、何度も感じてきたことです。
調子が良いときほど基本が生きますし、逆に苦しいときに頼れるのも基礎です。
うまくいかない日に自分を助けてくれるのは、結局いつも、積み重ねてきた基本なのだと思います。
続けることでしか見えない景色がある
45年続けてきたといっても、もちろん順調な時ばかりではありませんでした。
思うようにプレーできない時期。
体がきつい時。
気持ちが乗らない日。
勝てない時期や、悔しさばかりが残る試合もありました。
それでも続けてきたからこそ、見えてきたものがあります。
上手くなることも大切です。
でも、それ以上に、続けることでしかわからないことがある。今はそう思います。
同じ体育館の空気、同じようで毎回違う試合、年齢とともに変わる自分の役割。
続けていると、ただ技術が増えるだけではなく、バスケットボールとの向き合い方そのものが変わっていきます。
苦しい時ほど「声」がチームを支える
年齢を重ねるほど、声の大切さを実感するようになりました。
しんどい時こそ声を出す。
うまくいかない時こそ仲間に声をかける。
それだけで、チームの空気は少し変わります。
たった一言でも、救われる場面があります。
「ナイス」「切り替えよう」「次いこう」
そんな短い言葉でも、チームの流れを立て直す力があります。
そして不思議なことに、仲間に声をかけることは、自分自身を立て直すことにもつながります。
声は小さなことのようでいて、実はとても大きな力を持っています。
自分の役割を知ることが、チームへの貢献になる
チームで長くプレーしていると、自分の役割を知ることの大切さもよくわかってきます。
得点を取る人。
つなぐ人。
守る人。
流れを整える人。
チームを落ち着かせる人。
どの役割も必要で、どれが欠けてもチームはうまく回りません。
若い頃は、どうしても目立つプレーや得点に意識が向きがちでした。
けれど今は、自分に求められていることを理解し、それをきちんと果たすことが、結果として大きな貢献につながるのだと感じています。
自分の役割を知ることは、我慢することではありません。
むしろ、自分がチームの中でどんな価値を出せるかを知ることだと思っています。
ミスをなくすより、切り替える力が大事
どれだけ経験を重ねても、ミスはなくなりません。
これは45年やっていても変わらない現実です。
だから大切なのは、失敗しないことではなく、そのあとどう切り替えるかです。
一本のミスを引きずると、次のプレーにも影響します。
逆に、気持ちを切り替えられれば、そのミスを取り返すこともできます。
苦しい時ほど落ち着くこと。
仲間を信じること。
試合前にしっかり準備すること。
ひとつひとつは当たり前のようですが、そうした積み重ねがプレーにもチームにも表れてきます。
結局、試合の流れを変えるのは、特別な何かより、こうした基本的な姿勢なのかもしれません。
それでもやっぱり、勝ちたいし、決めたい
ここまで少し落ち着いたことを書いてきましたが、正直に言えば、やはり勝てるなら勝ちたいですし、打ったシュートは入ってほしいです。
一本決まればうれしい。
競った試合をものにできれば、何歳になっても気分がいい。
この気持ちは、45年経った今でも変わりません。
ただ、若い頃と少し違うのは、自分のためだけではなく、チームで勝ちたい、必要な場面で決めたいと思うようになったことです。
勝ちたい気持ちも、シュートを決めたい気持ちも、本気で続けてきたからこそ消えないものなのだと思います。
それは決して子どもっぽい気持ちではなく、競技を大事にしてきた証拠なのかもしれません。
45年続けてきて、いちばん思うこと
45年バスケットボールを続けてきて思うのは、うまさや勝敗だけでは測れない価値が、この競技にはあるということです。
- 仲間とつながること
- 基礎を積み重ねること
- 苦しい時に声を出すこと
- 自分の役割を果たすこと
- ミスのあとに切り替えること
- そして、好きだからこそ続けること
そういう一つひとつが積み重なって、今の自分のバスケットボールがあります。
そしてこれからも、勝ちたい気持ちや決めたい気持ちは持ち続けながら、同時に周囲への目配りや、積み重ねることの大切さも忘れずにいたい。

